四國遍路で教えていただいたこと
お元氣さまでございます。長福寿寺 第56世住職の今井長秀です。
今回、[金運をアップさせる4つの教え]の第3番目の[意(心はこび)]、その2である[忍(にん)・認(ニン)・稔(Nin)]-特に認-について、私の体験をお話をさせていただきます。
十数年前に、四國遍路に行った時のことです。
長福寿寺は天台宗ですので、特に四國遍路を行う必要はありません。
でも、師匠から四國遍路での学びの大きさを聞かされていましたので、ぜひ行ってみたいと考えておりました。
そして、どうにか寺の仕事が一段落した2月下旬に行くことができるようになったのです。
出発前に師匠から言われたことは
出逢う人すべてが仏様なんだぞ。
ということでした。
その言葉…最初は意味がかわりませんでしたが、1週間、2週間と独りで歩いていると…気がついたんです。。
遍(あまねし)とは…
遍路の「遍」…実は「あまねし」と読むんですね。
つまり、「あまねき路(みち)」
一人一人の生き方や考え方にも遍(あまね)き路があるんだ。
ということです。
お四國の路を一人で歩いていると、いろんなことに気づかせていただけます。
その1つが
一人一人の生き方や考え方には遍き路があり、それをそのまま認める。
ということなんです。
大同小異(だいどうしょうい)
たとえば、大同小異(だいどうしょうい)という言葉があります。
日本人が読むと
小さな異(ちが)いを捨てて、大きく同ずる。
となってしまうことが多いのです。
つまり、日本人は他人と何かする時に、小さな異(ちが)いまでをも一緒になろうとする。
だからどうしても「事なかれ主義」「他人の顔色を見る」「異なる考え方を排除する」という現象が生まれます。
しかし、本来の仏教的解釈によれば、
小さな異(ちが)いを認めて、大きく同ずる。
と読みます。
つまり、《一人一人が異っていることを、異なりは異なりのまま、そのまま認め、大きな方向性を同じくして協力していく》ことの大切さを教えているのです。
お互いの長所を活かしあいながらの「和」と、べったりと何もかも同じにならないといけない「和」とでは大きく違うように思われます。
自分と他人とでは、顔が異(ちが)うように、考え方も性格も、そして長所も異(ちが)います。
だからこそ、【お互いの異(ちが)い・長所を認め合う】ことが、遍くすべての人々が幸せになる秘訣であり、それが《出会う人すべてが仏様》の真意だったのです。
四國遍路の修行でそのように感じました。
また、この心はこびが出来るようになってから、私の人生も今まで以上に開運したことは間違いありません。
皆さまにも、この「《認》の心はこび」をぜひ実行していただきたいと思います。
桓武天皇勅願寺 長福寿寺 第56世住職 今井長秀

今井長秀

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