今井長秀金運をアップさせる「不殺生」の教え
お元氣さまでございます。長福寿寺 第56世住職の今井長秀（いまい・ちょうしゅう）です。
今回は、金運をアップさせる「不殺生」の教えについてお話させていただきます。
さて、僧侶や仏教信者が守るべき決め事に「五戒（ごかい）」というものがあります。
①不殺生戒－ふせっしょうかい－（生きものを殺すな）
②不偸盗戒－ふちゅうとうかい－（人のモノを盗むな）
③不邪淫戒－ふじゃいんかい－（淫らな性行為をするな）
④不妄語戒－ふもうごかい－（ウソはダメ）
⑤不飲酒戒－ふおんじゅかい－（酒に惑わされるな）
の５つです。
この５つは、皆さま方の霊性（魂レベル）を高めるために大変重要な決めごとでもあります。
ぜひ、心得ておいて下さい。
その中、特に重要なのが１番目の「不殺生戒（生きものを殺すな）」です。
お経の文章によれば、「仏の教えは、何よりも慈悲（じひ）が根本である。慈悲の要点は“生きものの命を護ること”である。自分を思いやると同じように相手を思いやりなさい。」と説かれています。
ここで一つ質問です。
あなたは、生きものを一切殺さずに生きていくことができるでしょうか？
無理ですよね？
実際、私たちは肉や魚や野菜を食べることにより命を保っています。また、蚊やハエを殺してしまうこともあるのです。私たちは他の生きものの命をいただいて生きているのです。
では、この《不殺生戒（ふせっしょうかい）》は何を教えているのでしょうか？
無理難題を言っているのでしょうか？
いえ、そうではありません。
この《不殺生戒》で教えている真意とは…
①生きものを殺すことをできるだけ控えるように努力しなさい。
つまり、完全に実行することは不可能だが、それを実現すべく最大限の努力をしていくことが大切。［精進］
②人間は、“不殺生”すら守りきれない弱き動物なのだ。
このことをしっかりと自覚し、仏の前において、自らの罪を告白し、反省し、次にはできるだけ犯すことがないように誓願すること。［懺悔と誓願］
③「他の生きものの命をいただいて生かさせていただいている。」
ということをしっかりと自覚し、私たちを生かすために犠牲となってくれた動植物に対して、最大の感謝をする。［報恩感謝］
この“心はこび”をすることが五戒の教えであり、ここから「優しい心」が生まれるのです。
他の生きものから“命の布施（いのちのふせ）”をいただいているという敬虔な気持ちをもち、お互いの痛みを知り、慈しみ、理解し合うことで、あなた自身の霊性（魂レベル）も格段と高まることでしょう。
そして、いつも申し上げることなのですが、あなたの霊性（魂レベル）が高まれば、自然と幸運や金運もアップしてくるのです。
桓武天皇勅願寺 長福寿寺 第56世住職 今井長秀
今井長秀
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